2013年06月17日

隠蔽

今日の新聞に
警察官は不祥事を隠蔽したらダメと。

今野敏の本に「隠蔽捜査」という名作
があります。
主人公は、エリートですが曲がった事
が嫌いな警察官です。
身内の不祥事を黙っていたら何も起こ
らなかったのに、言った為に降格にも
なります。

正直者はバカをみると言って
本当の事を言うとクビになったりする
現実の社会があります。

昔の外国のアニメには
悪いことをした後、脳裏に悪魔と天使
が現われ悩むシーンがあります。

日本では、悪いことをすると
「お天道さまが見ている」と戒める
風習があります。

会社や家庭でも生きていたら
困ったことが必ず起こります。
正直に言うか、隠して穏便に済ませ
るか悩みます。

隠した事がばれると小さな事が大き
な事になる可能性もあります。
正直に言うのもつらい事ですが
言えば後悔しなくて済むみたいですね。

ではまた。

  


Posted by しんちゃん at 16:50Comments(0)

2013年05月09日

戦争

川柳に

特攻を命じた人は生き残り
         (英智郎さん)

戦争で殺したか父には訊けず
         (ありの実さん)

間違ってない戦争がどこにある
         (ドド子さん)

戦争で死んでたら子や孫いない
         (大沼 章さん)

今、読んでる本は
百田尚樹さんの「永遠の0(ゼロ)」です。

百田さんは
あの人気番組「探偵ナイトスクープ」の
放送作家です。

予備知識なしで読んだのですが
戦争の話でした。

特攻で亡くなった祖父の孫が
祖父の死因や、まわりの人を
調査をするような内容です。

百田さんの処女作ですが
非常に興味深い内容でした。

というのも
僕の亡くなった父も太平洋の島で
戦い、負傷し餓死寸前に助かり
帰国したそうです。

父に戦争の話を聞いても
あまりに酷かったのか
口を告ぐんでいました。
憶えている一言は
「青春を取られた」でした。

今、僕や息子や孫が存在する
のは、ぎりぎりでも生き延びて
くれた父がいたからです。
感謝しかないですね。

ではまた。



  


Posted by しんちゃん at 16:20Comments(0)

2013年05月05日

マイクル・コナリー

今読んでいる本は
マイクル・コナリーの「スケアクロウ」
というミステリーです。

新聞社の主人公がリストラを勧告
されるが、辞める前に殺人事件を
追っていくストーリーです。

アメリカの新聞社では
優秀な人材でも、高給とかパソコン
が苦手だと、コンピューターが屈指
できる若手を代わりに雇うみたいな
風潮になっているみたいです。

コナリーの本は
ボッシュ・シリーズ
リンカーン弁護士・シリーズが
有名ですが、
この「スケアクロウ」は
あの名作「ザ・ポエット」の
次回作です。

日本では、コナリーの評価は
低いみたいですが。

まあ、一度読んでください。

一首

酒のない病院のメシ流しこむ

美女出てこないミステリーのよう

ではまた。  


Posted by しんちゃん at 17:10Comments(0)

2013年04月18日

ホラーマン


数年前に
孫娘のひなちゃんとアンパンマンの
展示会に行きました。
出口の近くに、アンパンマンのグッズ
売り場があり、ひなちゃんに何が欲し
いと聞くと、ホラーマンのぬいぐるみが
いいと言いました。
気味が悪いものだと思いましたが
買ってあげました。

昨日
山田永著の「日本神話とアンパンマン」
を読みました。
「古事記」などの神話とアンパンマンの
関係を書いています。

たとえば
アンパンマンがアマテラスで
ばいきんまんがスサノオのように当て
はめて説明してくれます。

ホラーマンは
「鬼太郎」のねずみ男のような役割で
金のためなら、主人公も裏切るといった
性格みたいです。
神ですが死神ですね。

日本の戦後は、「古事記」などの神話は
戦争原因のひとつとして教育などから
排除されていたようですが
そのかわりに「ウルトラマン」や手塚治虫
水木しげるなどのアニメによって神話が
日本には継承されているようです。

人気のある
ばいきんまんとドキンちゃんの関係も
面白いですね。

「ばいきんまんのおバカ!」

「何やってんのよ
はやくやっつけちゃいなさいよ」

バイバイイキーン。  


Posted by しんちゃん at 10:19Comments(0)

2013年03月05日

「俘虜記」


大岡昇平の「俘虜記」は戦後に
疎開先の明石市大久保町で
執筆されたと聞いたことがあります。

僕の学生時代の教科書に
「俘虜記」」の一部が載っていました。
大岡昇平が、フィリピンのレイテ島で
捕虜になる前の戦線の話で
無防備な若いアメリカ兵にジャングルで
出会い、ためらいながらも撃つことが
できなかった。
その心理的状況が描かれていました。

先生は、問いかけてきました
君たちならばどうすると
どう答えたか忘れたが
その授業のことを
今でも自問自答することがあります。

日本は、平和な時代が戦後60数年
続いていますが
ある本によると
ドイツが東西に、朝鮮半島が南北に
分断されたように、敗戦国の日本も
愛知県あたりの線で、東西を分断する
計画があったそうです。

ルーズベルトの死亡、マッカーサーと
昭和天皇の会談などのいくつかの
要因で奇跡的に中止になったと。

もし、日本が東西に分断されていたら
今でも、戦時下にあったかもしれません。
それを防いでくれた方々には
感謝しかありませんね。

川柳に

「大多数 戦後生まれという平和」
        (安川修二さん)

ではまた。

  


Posted by しんちゃん at 13:16Comments(0)

2013年01月31日

山本周五郎

20数年前、山本周五郎にはまっていました。
通勤電車で、2年ぐらいで全作読みました。

周五郎の本は
江戸時代の市井の人の生活をとらえた小説が
短編 長編に多いです。
苦しい生活、武家社会などで、もがきながら
苦闘していく内容が多いです。

宮部みゆきなど多くの作家に影響を与えて
います。

その中で「日本婦道記」は、周五郎のエッセンス
という作品です。
今でも読み返すと泣きます。

一句

「失業中読書習慣身についた」

ではまた。
  


Posted by しんちゃん at 11:34Comments(0)

2013年01月14日

犬のフン

刑事小説の流れで、貫井徳郎さんの「乱反射」を読みました。
飼い主が犬のフンを処理しない原因により事件が派出するような
ストーリーです。

人間は、知らず知らずのうちに悪行を重ねています。
例えば、道を歩けば、アリや小さい虫を踏み殺し
車に乗れば、排気ガスや騒音を撒き散らし
毎日、朝昼晩に殺した生き物を食べているなど。

親鸞の悪人正機説はいろんな解釈がありますが
自分は悪人であると意識しながら、毎日を良心と
感謝を持って生活しなさいと言っているようにも
思います。

万能川柳に

「飼い主のしつけの本はありますか」
(冨田英一さん)

ではまた。
  


Posted by しんちゃん at 13:54Comments(0)

2013年01月13日

私小説

小説には私小説という分野があります。
古くは、太宰治 島崎藤村 坂口安吾などの小説家が
有名です。
昨年、西村賢太さんが芥川賞を取りました。
僕も「苦役列車」などすべての著作を読みました。
主人公の自暴自棄な生活、自業自得な性格に
読んでいて「このクズが!」とつぶやいてしまいました。
しかし、自己を客観的に表現できる筆力は凄いと感じました。
次回の作品が楽しみです。

私小説で姫路で有名な作家と言えば車谷長吉さんです。
直木賞を取った「赤目四十八瀧心中未遂」は映画化され
非常に面白かったです。
私小説は、現実に自分のまわりに起こったことを表現
するために友人 知人からかなりの非難を車谷さんは
あびたみたいです。

車谷長吉さんに「灘の男」という作品があります。
戦後の姫路の飾磨の企業家を描いた作品です。
映画化も検討されたようですが過激すぎて
断わられたそうです。
姫路の戦後の歴史を知りたい人は必見です。

万能川柳に

「粉飾のない自分史があるやろか」
(琴更屁坊さん)

ではまた。

  


Posted by しんちゃん at 12:48Comments(0)

2013年01月11日

刑事小説

昨年から佐々木譲 今野敏 堂本瞬一などの
刑事小説にハマっています。
特に今野敏の隠蔽捜査シリーズは秀逸で
主人公の竜崎のキャラクターは異色です。
国を守ることと良心を第一義に考え
難問を次々と解決していきます。

どんな社会でも自己保身のためトラブルは
隠蔽したいものです。
しかし、勇気をもって良心を発露していく
ことの大切さをこの小説は教えてくれます。

一句

「県警が同県警を調査する」
(高砂 原寸鉄さん)

ではまた。
  


Posted by しんちゃん at 14:45Comments(0)

2008年12月25日

「千年語録」

図書館で「千年語録」という本を借りました。
雑誌「サライ」に連載されている、サライ・インタビューからの
次代に伝えたい珠玉の名言集です。

結構ノーテンキに生きている僕ですが、
気にかかる言葉がありました。

木挽き職の林以一さんは
木も、育った条件がよすぎると案外つまらないんです。
ほかの木との競争や気候条件の中で揉まれ、
勝ち残ったやんちゃな木が面白い。
ところが、あまり環境が厳しいと、
今度はいじけちゃってだめなんです。

森林学者の高橋延清さんは
何だって奥が深い。
だから、明日は明日で、
面白いことを発見するかもしれない。
そう考えるとワクワクして、毎日が楽しいんだ。
好奇心あるかぎり、年をとることも、
悪いもんでないんだよ。

作家の諸井薫さんは
会社は、理不尽に満ち満ちた世の中で
生きるための免疫を強くしてくれる
鍛錬の場とさえいえる。
その理不尽に耐え忍びながら秘そかに実力をつけた時
ようやく一人前になるわけですね。

「千年語録」には
戦前・戦中・戦後という希有な時代を生き抜いた
人生の先輩の言葉には、
体験を通してしか語りえない、
よりよく生きる知恵が詰まっています。

今年も、あと少しですが、頑張りましょう!
  


Posted by しんちゃん at 15:17Comments(0)