2013年01月13日

◆私小説

小説には私小説という分野があります。
古くは、太宰治 島崎藤村 坂口安吾などの小説家が
有名です。
昨年、西村賢太さんが芥川賞を取りました。
僕も「苦役列車」などすべての著作を読みました。
主人公の自暴自棄な生活、自業自得な性格に
読んでいて「このクズが!」とつぶやいてしまいました。
しかし、自己を客観的に表現できる筆力は凄いと感じました。
次回の作品が楽しみです。

私小説で姫路で有名な作家と言えば車谷長吉さんです。
直木賞を取った「赤目四十八瀧心中未遂」は映画化され
非常に面白かったです。
私小説は、現実に自分のまわりに起こったことを表現
するために友人 知人からかなりの非難を車谷さんは
あびたみたいです。

車谷長吉さんに「灘の男」という作品があります。
戦後の姫路の飾磨の企業家を描いた作品です。
映画化も検討されたようですが過激すぎて
断わられたそうです。
姫路の戦後の歴史を知りたい人は必見です。

万能川柳に

「粉飾のない自分史があるやろか」
(琴更屁坊さん)

ではまた。



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Posted by しんちゃん at 12:48│Comments(0)
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