2013年04月10日

三木露風


播磨ゆかりの詩人三木露風は
1889年(明治22年)
龍野市に生まれました。

童謡の「赤とんぼ」は
全国の人に口ずさまれる
突出した一作です。

閑谷(しずたに)学校の先輩
有本芳水を追って
明治40年に早稲田大学に
入学しました。

上田敏の「芸苑」に作品を
発表して象徴派詩人として
スタートをきります。

童謡「赤とんぼ」は
故郷で幼き頃
母との別離があり
その哀感が行間に
漂っていると言われて
います。

夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か

山の畑の、桑の実を
小籠(こかご)に摘んだは、まぼろしか

十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き
お里のたよりも、絶えはてた

夕焼小焼の、赤とんぼ
とまっているよ、竿(さお)の先

ではまた。






  


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2013年04月09日

ウイルス

川柳に

えっどっちウイルス対策風邪パソコン
          (ヒロユキンさん)

地球ってひとつと思うウイルス禍
          (巴里雀さん)

ウイルスよ いいことするのいないのか
          (子亀孫亀さん)

ノロウイルス油断させちゃう名前よね
           (マー坊さん)

鳥インフルエンザ、ノロウイルス
ダニウイルス、コンピューターウ
イルスなど
まわりには目に見えないものが
蔓延しています。

インフルエンザの予防は
家に帰ったら
手洗い、うがいの他に
顔を洗うのも有効だと言います。

昔に、ノロウイルスにやられた
ことがありますが
予防は
カキや馬肉や焼き肉を生で
食べないことです。
生がうまいんですが。

その他に
毎日、身体の体調をよくして
免疫力をつけておくのも
予防になります。

軽い散歩やストレッチで
体温を上げたり
野菜や発酵食品を食べて
腸の善玉菌を増やしておくと
代謝もよくなり
ウイルスの予防にもなります。

一句

ウイルスに色や匂いがついてたら

ではまた。

  


Posted by しんちゃん at 12:25Comments(0)川柳

2013年04月08日

「ニーチェの馬」


先日、DVDで「ニーチェの馬」を
観ました。
監督は、ハンガリーのタル・ベーラ
です。

ドイツの哲学者ニーチェの逸話を
題材に荒野に暮らす男とその娘
一頭の馬のたどる運命を描いた
作品です。

ちょっと難解な映画と思い
いつもは、週に3本借りるところを
今回は、1本だけにしました。
正解でした。

睡魔に襲われながら
6日かけて観ました。

30数年前
大阪の映画館で観た
アンゲロプロスの「旅芸人の記録」は
ほとんど寝ていた思い出がありますが
それに匹敵する作品です。

本作では、いつ止むともしれない
風が吹き荒れ
馬と父娘の最期の6日間を描き
出しています。

風の音と、同じ旋律の音楽が
この作品の重厚感をいっそう
高めています。
馬もいい仕事をしています。

不眠症の人におすすめの映画です。

川柳に

不眠症 眠れば治るからと医者
         (麦そよぐさん)

ではまた。


  


Posted by しんちゃん at 11:35Comments(0)映画

2013年04月07日

鑑定団

川柳に

鑑定団 真より贋がもりあがり
          (さくらんどさん)

鑑定団 値段はつけるが買いません
          (あんこうさん)

鑑定団見れば世間はサギだらけ
          (宮本佳則さん)

鑑定団見てて目利きじゃないと知る
          (ひろちゃんさん)

鑑定団出すなよと言いくれた壺
          (邪素民さん)

毎週、「開運!なんでも鑑定団」を
楽しみに見ています。
と言っても
契約の関係で
半年遅れの再放送ですが。

男は女の人に比べて
収集癖があるみたいです。
僕もそういった傾向があります。
たぶん、男が
物に依存するのは
自分に自信がないからだと
思われます。

この番組は
ひとりで見るより
家族全員で見た方が面白いです。
みんなで、値段を予想したり
突っ込みをいれたりして。

欲が顔や言葉に全面的に出ている
人は、たいがいはニセモノにあた
るみたいです。

僕の家には
高価な宝はないみたいです。
珍しい宝は持っていますが(笑)

一句

鑑定団 物より人が面白い

ではまた。


  


Posted by しんちゃん at 13:54Comments(0)川柳

2013年04月06日

バブル

川柳に

バブルの頃も不景気だった僕の店
          (北村鋭利庵さん)

バブル期の日本信じぬ若い人
          (丘乃理子さん)

バブル期も今も質素な暮らしです
          (みの虫さん)

バブル来い次は絶対儲けるぞ
          (滋ちゃんさん)

バブルに縁がないのにツケがくる
          (三瀬史朗さん)

先日、喫茶店の後ろのほうで
おっちゃん連中の大きな声が
聴き耳を立てると、
やはり
株や投資で儲けたような話が。

こんな田舎にも
またバブルの音が

20数年前
僕の高砂のマンションの郵便受けに
買った時の倍の価格のちらしが
ちょっと嬉しかったが
数か月で、元の価格に。

前に勤めていた小さな会社
本業をおろそかにして
株や土地や会員権にのめり込む。
その後
100億円の負債が発覚し
社員は右往左往した思い出が。

バブルも
ギャンブルに似ていて
欲深い人は失敗し
あっさり損切りする人が
儲けているみたいです。

それよりも
コツコツ働くことが
一番いいみたいですね。

一句

日本人 バブルのことは もう忘れ

ではまた。  


Posted by しんちゃん at 11:48Comments(0)川柳

2013年04月05日

タンポポ


俳句に

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ
           (坪内稔典)

たんぽぽや日はいつまでも大空に
           (中村汀女)

蒲公英のかたさや海の日も一輪
           (中村草田男)

たんぽぽは、鼓草(つつみぐさ)とも
言うらしい。
地上にはえた形が鼓面に似ている
からで、その鼓の音を連想して
子どもがタンポポとかテテポポと
言い出したと。

タンポポには、カンサイタンポポと
明治時代に食用として帰化した
セイヨウタンポポはよく知られて
いるが、アカミタンポポという
ヨーロッパから帰化した種類も
あると言います。

まあ可愛い花であるが
家庭菜園に咲いてる時は雑草と
して抜こうとするが根が深くて
途中で切れてしまう
やっかいな奴でもあります。

川柳に

タンポポにまたなれるかは風が決め
           (佐野宵宵さん)

タンポポをよけて歩いて犬のフン
           (竹とんぼさん)

妹はたんぽぽ兄は荷物持ち
           (幸吉悠真士さん)

ではまた。  


Posted by しんちゃん at 17:05Comments(0)俳句

2013年04月05日

日本民俗学の父


10数年に柳田国男の生家に
行ったことがあります。
福崎町辻川に保存され
「日本一小さい家」と言われて
います。

柳田国男は
明治8年(1875年)に
福崎町に生まれ
日本民俗学の創始者とも
言われています。

東大に入学して
文壇にあっては、詩人として
名声を得たそうです。

大学を卒業してからは
農商務省に就職し
農政学者の道を歩みます。

その後
日本の山奥まで旅を続け
各地の伝説や伝承を集め
「遠野物語」などの名著を
世の中に出しました。

昭和24年に
日本民俗学会の初代会長と
なり、全国離島村落の調査
研究にのり出し多くの成果を
あげます。

昭和37年に
知の巨人とも言われた
柳田国男は
88歳で亡くなられました。

明治25年の和歌

むら山の青きが上にあらはれて

いよいよ清し富士の白雪

ではまた。  


Posted by しんちゃん at 12:01Comments(0)地域

2013年04月04日

ありがとう

川柳に

ありがとう言っても聞いても心地好い
          (池田のヨンさん)

「ありがとう」たった5文字でいいんだよ
          (きみちゃんさん)

ありがとう もう何万回も言った老母(はは)
          (新参者さん)

ありがとう楽しかったね犬が逝く
          (朱雀門さん)

「ありがとう」死ぬ時言えたら最高だ
          (あわてんぼさん)

人間は、病気や悩んでいる時は
他の人に思いやりや気遣いが
できなくなり「ありがとう」の一言が
言えなくなるみたいです。

そんな時は、嘘でもいいから
「ありがとう」や「ありがたい」とか
何回もつぶやくと
心が少しは軽くなるみたいですね。

「ありがとう」言うのはいつか

「今でしょう!」


ではまた。  


Posted by しんちゃん at 11:38Comments(0)川柳

2013年04月03日

新聞の父


天保8年(1837年)に播磨町で
生まれたジョセフ・ヒコは「新聞の父」
と呼ばれています。

本名は浜田彦蔵といいます。
13歳の時に
船で漂流し、アメリカの船に助けられ
アメリカに1年余り滞在しました。

その後
帰国したがうまくいかず
アメリカに行き、5年9カ月暮した。
日本人で初めて市民権を獲得し
ジョセフ・ヒコと改名しました。
アメリカ大統領と会見した最初の
日本人とも言われています。

何回も渡航を繰り返し
1864年に日本で新聞事業を展開
しました。
わずか2年で廃刊になりましたが
外国新聞の海外ニュースを翻訳した
「海外新聞」は日本で最初の新聞と
言われ、ヒコが「新聞の父」といわれる
ゆえんとなった。

資料を読むと
ヒコは、いろいろ新事業に手を出して
いるが、ことごとく失敗しているようで
ある。
しかし
何回失敗しても負けずに何事にも
挑戦している姿勢は見事ですね。

62歳で波乱万丈の生涯を閉じます。

姫路出身の前田林外の詩に

ああアメリカ彦蔵

ああ天の選民彦蔵

われ君が塚をたずね

終に君が塚に逢わず

野は無名の卒塔婆朽ちて

ただ草の乱れ咲くを見る

ではまた。  


Posted by しんちゃん at 13:31Comments(0)地域

2013年04月02日

スタート

川柳に

何度でもスタートできる生きていりゃ
          (長谷川正利さん)

服を買う 妻は入学しないのに
          (百遍捨一句さん)

すぐ辞めた新入社員のマグカップ
          (水原節子さん)

30年もったんだなあ入社して
          (さくらさん)

4月は、入学や入社のスタートの時期
です。
資格とか勉強とか何か新しいものに
挑戦したいですね。

一句

母きれい 少しうれしい入学式

ではまた。  


Posted by しんちゃん at 12:31Comments(0)川柳

2013年04月01日

川柳に

桜咲くだけがこんなにうれしくて
          (雷神さん)

桜より駐車場料金気にかかり
          (茂木一夫さん)

ホントはね桜を見てる君見てる
          (まうらんさん)

桜より気になる腰に回った手
          (ぬらりひょんさん)

桜の時期になると思い出す
ことがあります。
花見の席で
飲みすぎて吐いたり
喧嘩になったり
いろいろありましたが
楽しい思い出も
いっぱいありました。

ウチの次男は今日が初仕事
です。
つらいこともあると思いますが
頑張って乗り越えてほしいもの
です。

一句

残業で戻った彼の背に桜

ではまた。  


Posted by しんちゃん at 11:14Comments(0)川柳