2013年04月10日
◆三木露風

播磨ゆかりの詩人三木露風は
1889年(明治22年)
龍野市に生まれました。
童謡の「赤とんぼ」は
全国の人に口ずさまれる
突出した一作です。
閑谷(しずたに)学校の先輩
有本芳水を追って
明治40年に早稲田大学に
入学しました。
上田敏の「芸苑」に作品を
発表して象徴派詩人として
スタートをきります。
童謡「赤とんぼ」は
故郷で幼き頃
母との別離があり
その哀感が行間に
漂っていると言われて
います。
夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か
山の畑の、桑の実を
小籠(こかご)に摘んだは、まぼろしか
十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き
お里のたよりも、絶えはてた
夕焼小焼の、赤とんぼ
とまっているよ、竿(さお)の先
ではまた。